病と共に 【エピローグ】灯る場所 終わりの見えない不安と、日ごとに重くなっていく身体――それでも僕は、歩くことをやめなかった。振り返ってみれば、あの頃の僕は、「今日を乗り越えられるか」――そのことばかりを考えていた。今もなお、身体は完全には戻っていない。疲労感は容赦なく襲っ... 2025.10.05 病と共に
病と共に 第4章 彼女の存在 病に冒され、先が見通せないまま、現場に立ち続けるしかなかった僕に――優しい言葉をかけながら寄り添ってくれていた存在がいた。それが、当時まだ交際2年目の彼女(現在の妻)だった。彼女は、僕の病気が発覚する前から、体調のことをずっと心配してくれて... 2025.09.28 病と共に
病と共に 第3章 それでも現場に立つ日々 「バセドウ病」そう診断され、処方された薬――“メルカゾール”を飲み続けていてもなお、僕の身体を蝕んでいる症状は続いていた。「この病気は、本当に治るのだろうか」そんな考えが頭をよぎるようになり、徐々に“焦り”のような感情が、胸の奥で膨らんでい... 2025.09.20 病と共に