
終わりの見えない不安と、日ごとに重くなっていく身体――それでも僕は、歩くことをやめなかった。
振り返ってみれば、あの頃の僕は、
「今日を乗り越えられるか」――そのことばかりを考えていた。
今もなお、身体は完全には戻っていない。
疲労感は容赦なく襲ってくるし、感情が揺れて、自分を責めてしまう日もある。
けれど、ひとつだけ確かなことがある。
「僕には、寄り添ってくれる人がいる」
病気が消えたわけではない。
それでも、誰かが傍にいてくれるという実感は、暗闇の中に灯る、確かな“篝火”になった。
これからも、不安も葛藤も、きっと尽きることはない。
でも僕は、それらと“共に”歩いていける気がしている。
病が教えてくれたこと――
それは、弱さや悲しみを抱えていても、
人は誰かのぬくもりと共に、前へ進んでいけるということだった。
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